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井川の里文化を体験③!(南アルプスユネスコ・エコパーク登録推進事業「若者トーク・フォーラム」開催報告・エコツーリズム編)
平成24年10月6日から8日の3日間に開催された、南アルプス、井川の未来を考える「若者トーク・フォーラム」
エコツーリズム班の活動報告③です!
「エコツーリズム班」の3つめの体験は、2日目の午前のプログラム、「南アルプス井川エコツーリズム推進協議会」さんによる里文化体験です。
エコツーリズム班の中でさらに、井川の伝統工芸のひとつ「つるかご」を作る「つるかご体験班」と、みんなの昼食を担当する食文化体験班に分かれました。
「つるかご体験班」は、井川観光会館で、地元のお母さんたちに教わりながら、アケビのつるでかごを編みました!
まずは、かごの底を編みこんでいくのですが、これがなかなか難しいんです。。。
向かい合ってお母さんの手を見ても、混乱するばかり。後ろに回り込んで、作業を真似します。
お母さんたちだけでなく、お父さんも助っ人で参加。さすが、小さい頃から作ってきているので、お手のものです☆
地元の方にとっては小さな頃から遊んできた工作ですが、初めての体験となる大学生には大変な作業。
それでも、地元の方にお手伝いもいただき、なんとか完成☆
素敵なお土産ができた後は、井川の集落をぶらりと散策しながら、里に残る文化を地元の方に教えていただきました。
まずは、中野観音堂。
ここには、県の文化財にも指定されている、千手観音像が安置されています。
仏像は、平安時代中期に作られたそうですが、由来については、はっきりしたことがわかっていないそうです。地元では、先祖が井川まで背負って運んできたとの伝えがあり、その際、里芋を食べながら峠を越えてきたとも言われており、観音堂のお祭りでは今でも里芋に味噌をつけた芋田楽が参詣者に振る舞われるとのこと。
観音堂のお祭りは、1月6日と2月7日の二晩行われ、かつては、一晩中お堂で過ごしたことから、このお祭りのことを「お籠り(おこもり)」と称しています。そのうち1月6日だけ、1年に1度、千手観音像が御開帳されます。
この日は特別に、千手観音像を御開帳いただきました☆
せっかくなので、ひとりずつきちんと参詣です。
特別に御開帳いただいただけでなく、お祭りの日に振る舞われるという「芋田楽」までいただくことができました!
囲炉裏に座ってみんなで火を囲む。とても贅沢に感じる時間ですね☆
「つるかご体験班」は、中野観音堂のほか、井川の集落を地元の人たちとあるきながら、お地蔵さんや、癒しスポットなどを散策し、井川の魅力探しを行いました。
地元の人が「日常」「当たり前」と思っている風景や文化が、参加いただいた"若者"には「非日常」で「新鮮」だったようです☆
今の大学生が、井川のどんなところに魅力を感じたのか。これからの井川を考えるときのキーポイントになりそうです。
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