オクシズ推シ! ニュース
大神楽祭2018―オクシズ各地で本番に向けた準備が進んでいます!―
オクシズ昔ばなし劇場―SPACが静岡浅間神社の舞殿で初公演!―
9月29日(土)、30日(日)に開催されるオクシズ縁劇祭。
SPAC×オクシズ 昔ばなし劇場の稽古が順調に進んでいます。
9月20日(木)には、出演俳優の皆さんが、
実際に静岡浅間神社の舞殿に立ち、会場の感触をつかみました。
静岡浅間神社の神職さんから、
諏訪立川流の見事な彫刻についても解説していただきました。
静岡浅間神社は、能の大成者である観阿弥の最後の舞台となった
場所として知られています。
また、オクシズに伝わる神楽のルーツにもなった
静岡の人々にとっての芸能の聖地ともいえる場所です。
その場所を舞台に、オクシズで古くから受け継がれてきた民話や伝統の舞に
新たな息吹が吹きこまれます。
観劇無料です。
是非当日は、静岡浅間神社にお出かけください。
10月8日(月・祝)の「オクシズの夕べ」は、 出張 "おおさわ縁側カフェ"!
駿河区中田の「在来蕎麦たがた」を会場に
毎月開催されている「オクシズの夕べ」。
10月のテーマは「おおさわ縁側カフェ」です!
縁側カフェは、一日、農家の縁側を開放し、
地元の美味しいお茶を飲みながら
ゆったりとした時間を過ごしてもらう、オクシズの人気スポット。
今では県外からも大勢のお客さんが訪れるようになりました。
今回の「オクシズの夕べ」では、
大沢地区で縁側カフェに取り組む方々をゲストに招き、
普段なかなかオクシズまで足を延ばすことができない皆さんにも
縁側カフェの雰囲気を楽しんでいただきます。
大沢のお茶とお茶請け、
そして、大沢の食材を使った"たがた"の一品料理や
お蕎麦も味わうことができますよ!
ぜひご参加ください!
※参加には、事前予約が必要です。
「オクシズの夕べ―おおさわ縁側カフェを楽しむ会―」
日 時:平成30年10月8日(月・祝)15:00~16:30
会 場:在来蕎麦たがた(静岡市駿河区中田)
内 容:おおさわ縁側カフェの紹介
縁側カフェのお茶とお茶請け
たがたの蕎麦ほか
ゲスト:大沢振興会の皆さん
定 員:30名
参加費:3,000円
申込方法:メールにて申し込み
(一社)しずのわ e-mail shizunowa@gmail.com
【オクシズ・コラム⑧】民話の里をたずねて―オオカミ峠(樽峠)―
平成30年9月29日(土)、30日(日)
静岡浅間神社で上演するオクシズ昔ばなし劇場。
そのうちの朗読劇で取り上げる「樽(たる)峠」の民話を紹介します。
樽峠は、清水区中河内にあります。
かつては、駿河と甲斐の国を結ぶ峠道として
人の往来が盛んだったようで、
とくに駿河湾の塩を甲州へと運ぶ道であったことから、
「塩の道」とも呼ばれていました。
この樽峠に、塩にまつわる次のような物語が伝えられています。
樽峠の麓の村にひとりの若者がいた。
その若者は、人一倍働き者であったが、
働いても、働いても暮らしが楽にならない。
そこで、峠の向こうの甲州へ商いに行くようになった。
まだ明けやらぬうちに家を出て、夜遅くに戻ってくる。
ある時、峠道を歩いていると狼(おおかみ)が若者の後ろをついてきた。
若者は、恐ろしかったが、落ち着いたふりをして歩いていき、
峠にさしかかったところで、持っていた握り飯を狼にくれてやった。
狼はたいそう喜び、握り飯をくわえて、林の中へ消えていった。
すると明くる日も、その明くる日も、
狼は若者の前に現れるようになった。
しかも塩の入った包みを口にくわえて。
その塩は、甲州で高い値段で売れたので、
そのうちに若者の家は豊かになって、幸せに暮らしたそうな。
これは、狼の報恩譚といわれる、各地で語られる民話のひとつです。
狼は塩を好む動物と考えられていたようで、
地域によっては、樽峠のお話とは逆に、狼に塩を贈ったことにより、
その狼に助けられるといった筋書きの物語もあります。
こうした物語が生まれる背景には、
狼が恵みをもたらす神聖な生き物である
と考えられてきた歴史があります。
全国的にみると、
狼を神の御眷属(神の使い)とする神社が数多く見られます。
有名なところでは、秩父の三峰神社、青梅の武蔵御嶽神社など。
そして静岡県内でも、浜松市内にある
山住神社や春埜山(大光寺)が広く信仰を集めています。
実は、オクシズの中にも、
狼(山犬)を御眷属とする神社があります。
大井川上流部に点在する大井神社です。
神社の狛犬が狼(山犬)になっていたり、
お祭りの日に、狼の御姿が描かれた御札を
魔除けとして村人に配る神社もあります。
また、
大井川最上流部、小河内集落の人々が祀る大井神社では、
4年に一度の大祭で、氏神と一緒に狼の木像が村を巡るという
行事もおこなわれています。
狼は、人を襲う恐ろしい生き物である一方、
焼き畑の盛んであった大井川上流部の人々にとっては、
畑を荒らす鹿や猪を退治してくれる
ありがたい動物でもありました。
そうした山の人々の暮らしのありようを背景に、
いつのころからか狼が神聖視されるようになったのでしょう。
明治時代に絶滅してしまった狼は、
人々の心意の中で、今も生き続けているのです。
9月23日(日)、松坂屋静岡店けやき口に、オクシズブースを出店します!
SPAC×オクシズ 昔ばなし劇場の稽古がスタート!
【オクシズ・コラム⑦】山里の祈り―"へそ餅"と"ぬすっと晩"―
秋の夜長、団子や芋、ススキを供え、十五夜の名月を楽しむ。
皆さんは、この昔ながらの風流な行事を、
今も続けていらっしゃいますか?
静岡市周辺では、
この月見に供える団子の形が一風変わっています。
"へそ餅"です。
米の粉を平たく丸め、その中央をへこませたもので、
12個、あるいは13個作って供えるものとされてきました。
このへそ餅、全国的にみても珍しい形をしていて、
静岡県中西部を中心とした地域にのみ伝承されてきた
特別な供え物です。
さらに、
安倍川流域、藁科川流域の山間地では、
この日、子どもたちがへそ餅をもらい歩くという
風習が残っています。
今でこそ、お礼をいいながら各お宅を巡るのですが、
古くは勝手にもらっていくものだったそうです。
なかには、
「ほふく前進で縁側に近づいていき、
長い棒で突き刺してへそ餅を盗んで回った」
といった思い出を語る古老もいました。
藁科川流域では、今もこの行事のことを
「ぬすっと晩」と呼んでいます。
せっかく用意したお月見の供え物を、盗まれたと気がづけば、
盗んだ子供たちは、さぞかし怒られただろうと思いきや、
家の大人たちは見て見ぬふりをしているものでした。
むしろ、
供え物だけでなく、たとえ畑の作物が盗まれたとしても、
縁起が良いとされていたようです。
我が国では、
「七つまでは神の子」などと言われるように
子どもたちは、神に近い存在と考えられてきました。
収穫を間近に控えたこの時期に、
子ども達を神とみたて、豊かな実りを祈る。
月見の"ぬすっと晩"は、
そんな思いを込めた行事だったのです。
ところで、
中藁科地区にある「水見色きらく市」では、
中秋の名月に合わせて、へそ餅を販売しています。
その名も「家康の盗っ人へそもち」。
きらく市の皆さんが、
地元の小学生と一緒に開発した新名物です。
ぜひ味わってみてくださいね!
お問い合わせ:
水見色きらく市
電話054-279-0766(火・木曜定休)
9月24日開催。静岡浅間神社の仲秋管弦祭に梅ヶ島新田神楽が出演します!
9月22日 オクシズ大川地区にオートキャンプ場がオープンします!
安倍ごころで写真展「梅ヶ島の花たち」開催中(9月30日まで)
さくらももこさん作画「オクシズはいいねぇ」のポスターとポストカードが完成しました!
さくらももこさん作画の
「オクシズはいいねぇ」のポスターとポストカードが
できあがりました。
さくらさんに描いていただいた
シティープロモーション用のイラストとしては最後の作品。
今後、オクシズPRのイベント等で活用していきます。
9月17日(月・祝)には、
刈谷ハイウェイオアシス(愛知県刈谷市東境町)において、
川根本町と静岡市が合同で行う
観光キャンペーン(10:00~16:00)で
ブースを訪れていただいた皆様に
記念品としてポストカードをお配りいたします。
※荒天中止の可能性有
ふるさと静岡のことを想い、市のプロモーション活動にも
多大なご尽力をいただいたさくらさんの素敵なイラスト。
オクシズを元気にするアイテムとして、
大切に活かしていきます。
【オクシズ・コラム⑥】民話の里をたずねて―木枯らしの森―
藁科川下流の牧ケ谷橋を渡る際、
川の中州にお椀を伏せたような形の森が見えます。
「木枯らし(こがらし)の森」です。
実は、この森、
清少納言の「枕草子」にも
「森は・・・木枯らしの森」と読まれ、
古くから京の都にまでその名が知られていました。
この「木枯らしの森」に、オクシズ大川地区とかかわる、
次のような伝説が残されています。
藁科川の上流、日向(ひなた)の集落に、
一人の美しい娘がいた。
その娘のところに夜な夜な通ってくる若者がおり、
娘の親が怪しんで、その正体を探ると、
なんと木の精(木霊、あるいは大蛇だったとも)であった。
怒った父親は娘を家にはおけぬと、
その木を切り倒して舟をこしらえ、
娘を乗せて藁科川に流してしまった。
母親は、娘が愛しいあまりに、そのあとを追ったが、
木枯らしの森の辺りで別れ別れになってしまう。
娘の舟は大水に流されて舟山の辺りで転覆した。
「こがらし」は,母が娘に焦がれたことに由来するという。
木枯らしの森よりも下流にある舟山
このお話、人間と人間ではない存在とが結ばれる
異類婚姻譚という種類の伝説に分類される物語といえるでしょう。
同様の伝説は世界各地にみられますが、
日本では鶴女房(鶴の恩返し)、亀女房(浦島太郎)
なども、この分類の昔話に位置付けられています。
木枯らしの森の伝説に登場する
木の精が宿っていたという大杉は、
大川地区のうち日向集落の、
籠沢(かごさわ)が藁科川の本流と合流する辺りの
中州にあったとされています。
そこは、近年まで樹齢700年とも目される
大きな切り株が残されていた場所だったといい、
古くは、その付近に
「木魂(こだま)明神」、「切杭(きりくい)本社」と称する
社もあったようです。
この場所を、地元の人々は"出合(であい)"と呼んでいます。
毎年旧暦1月7日に催す「七草祭」では、
その年の舞役の人々が、
この場所で七度半の水垢離をする習わしになっており、
また、正月の若水も、
かつては"出合"で汲んでくるものだったといいます。
日向の七草祭は、市内唯一の田遊(たあそび)系の民俗芸能。
一年の初めに稲作の所作を模擬的に演じることで
その年の豊作を願うという
「予祝(よしゅく)」を目的とした伝統行事です。
田遊びの中で唱える詞章には、
静岡浅間神社や建穂寺(廃寺)といった寺社も登場します。
これは日向が、下流域の寺社の奥宮的な役割を担う
重要な信仰の拠点であったことを物語っており、
そこで豊作を願って毎年田遊びを演じることの意義も
うかがい知ることができます。
さて、日向の属する大川地区は、
日本に粉食の文化を伝えたとされる
聖一国師の故郷としても知られています。
今でも、世代を越えて種を継いできた在来の蕎麦が残っており、
「大川100年蕎麦の会」が、その継承活動に取り組んでいます。
大川100年蕎麦を味わことができる予約制のお店もありますよ!
大川といえば、縁側カフェ!
農家の縁側で、オクシズの美味しいお茶を味わうことができます。
大間の集落で始まったこの取り組み、
今では、諸子沢や楢尾にも広がっています。
大間縁側カフェは、毎月第1、3日曜日、
諸子沢は毎月第1日曜のみ、
楢尾は毎月第3日曜のみの開催です。
あとは何といっても、湯ノ島温泉ですよね。
お隣の玄国茶屋で、地元ならではの食材を使った食事も楽しみながら、
ゆったりと清流・藁科川沿いの旅を楽しんでみてください