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【オクシズ・コラム⑥】民話の里をたずねて―木枯らしの森―

藁科川下流の牧ケ谷橋を渡る際、

川の中州にお椀を伏せたような形の森が見えます。

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「木枯らし(こがらし)の森」です。

      

実は、この森、

清少納言の「枕草子」にも

「森は・・・木枯らしの森」と読まれ、

古くから京の都にまでその名が知られていました。

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この「木枯らしの森」に、オクシズ大川地区とかかわる、

次のような伝説が残されています。

  藁科川の上流、日向(ひなた)の集落に、

  一人の美しい娘がいた。

  その娘のところに夜な夜な通ってくる若者がおり、

  娘の親が怪しんで、その正体を探ると、

  なんと木の精(木霊、あるいは大蛇だったとも)であった。

  怒った父親は娘を家にはおけぬと、

  その木を切り倒して舟をこしらえ、

  娘を乗せて藁科川に流してしまった。

  母親は、娘が愛しいあまりに、そのあとを追ったが、

  木枯らしの森の辺りで別れ別れになってしまう。

  娘の舟は大水に流されて舟山の辺りで転覆した。

  「こがらし」は,母が娘に焦がれたことに由来するという。

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木枯らしの森よりも下流にある舟山

このお話、人間と人間ではない存在とが結ばれる

異類婚姻譚という種類の伝説に分類される物語といえるでしょう。

同様の伝説は世界各地にみられますが、

日本では鶴女房(鶴の恩返し)、亀女房(浦島太郎)

なども、この分類の昔話に位置付けられています。

       

木枯らしの森の伝説に登場する

木の精が宿っていたという大杉は、

大川地区のうち日向集落の、

籠沢(かごさわ)が藁科川の本流と合流する辺りの

中州にあったとされています。

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そこは、近年まで樹齢700年とも目される

大きな切り株が残されていた場所だったといい、

古くは、その付近に

「木魂(こだま)明神」、「切杭(きりくい)本社」と称する

社もあったようです。

     

この場所を、地元の人々は"出合(であい)"と呼んでいます。

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毎年旧暦1月7日に催す「七草祭」では、

その年の舞役の人々が、

この場所で七度半の水垢離をする習わしになっており、

また、正月の若水も、

かつては"出合"で汲んでくるものだったといいます。

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日向の七草祭は、市内唯一の田遊(たあそび)系の民俗芸能。

一年の初めに稲作の所作を模擬的に演じることで

その年の豊作を願うという

「予祝(よしゅく)」を目的とした伝統行事です。

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田遊びの中で唱える詞章には、

静岡浅間神社や建穂寺(廃寺)といった寺社も登場します。

これは日向が、下流域の寺社の奥宮的な役割を担う

重要な信仰の拠点であったことを物語っており、

そこで豊作を願って毎年田遊びを演じることの意義も

うかがい知ることができます。

     

    

     

さて、日向の属する大川地区は、

日本に粉食の文化を伝えたとされる

聖一国師の故郷としても知られています。

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今でも、世代を越えて種を継いできた在来の蕎麦が残っており、

「大川100年蕎麦の会」が、その継承活動に取り組んでいます。

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大川100年蕎麦を味わことができる予約制のお店もありますよ!

        

大川といえば、縁側カフェ!

農家の縁側で、オクシズの美味しいお茶を味わうことができます。

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大間の集落で始まったこの取り組み、

今では、諸子沢や楢尾にも広がっています。

大間縁側カフェは、毎月第1、3日曜日、

諸子沢は毎月第1日曜のみ、

楢尾は毎月第3日曜のみの開催です。

    

   

       

あとは何といっても、湯ノ島温泉ですよね。

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お隣の玄国茶屋で、地元ならではの食材を使った食事も楽しみながら、

ゆったりと清流・藁科川沿いの旅を楽しんでみてください