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【オクシズ・コラム②】いにしえの風流を今に伝える―有東木の盆踊り―

安倍川を北上し、梅ヶ島の手前で右に折れて、

さらに山道をのぼっていった

標高550mほどに位置する有東木集落。

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有東木わさび田(裏面マップ隅へ使用).JPG

世界農業遺産に登録された

ワサビ栽培の発祥地として知られ、

「さび飯定食」など、

ワサビを取り入れた料理や加工品を提供する

「うつろぎ」は、

連日、大勢のお客さんが訪れる

オクシズ人気の観光スポットのひとつです。

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そんな有東木に、珍しい盆踊りが伝承されています。

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地元を離れた人々も帰省して、

毎年8月14日、15日の2日間、

東雲寺の境内で、賑やかに伝統の踊りを披露します。

この盆踊り、

     

男踊りと女踊りに分かれていて、

男女一緒に踊らない。

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コキリコ、ササラといった

古い楽器を使う。(写真はササラ)

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踊りの途中に、

先祖を象徴する張り笠が登場する。

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最後に、参加者全員で村の辻まで、

先祖を送り出す。

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といった、いくつかの特徴があります。

     

盆に先祖を迎えて、

2日間、一緒に踊りあかし、

最後に送り出す。

     

有東木の盆踊りは、

「我が国の盆踊りの本来的な意義を

 今に伝える貴重な芸能」として、

国の重要文化財にも指定されています。

      

男踊りは、勇ましく、

女踊りは艶やかに、

踊りの輪の中に入ってくる張り笠も含めて

中世から近世に流行した

風流(ふりゅう 雅やかな芸能)の

名残をとどめた盆踊りです。

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世代を越えて受け継がれてきた

伝統的な盆踊りですが、

見物だけでなく、

一緒に輪の中に入って踊ることもできますよ!

ぜひ、お出かけください。

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日時 平成30年8月14日(火)、15日(水)

   いずれも19時頃から  ※雨天中止

会場 東雲寺(葵区有東木)