オクシズ推シ!

オクシズ推シ!

記事一覧

過去の記事

オクシズ推シ! ニュース

【オクシズコラム⑱】山里の祈り―小正月のお飾り―

オクシズでは、小正月に

ヌルデの木を使って様々な飾り物を作ります。

写真はダイノコという作り物です。

IMGP1407.JPG

オクシズ各地でみられる特徴的な作り物ですね。

正月の門松のように、2本を対にして門口に立て掛けます。

静岡県東部では、カドニュードウ(門入道)という

目鼻口を描いた人形のようなものを飾るところもありますが、

安倍川や大井川の上流部のダイノコは、

三方を薄く削りかけたシンプルなものです。

三方を三重に削っています。

IMGP1413.JPG

通常は、このように上部の角を削り落としますが、

忌みのある年は削らないのだそうです。

     

IMGP1517.JPG

目を入れる地域もあります。

     

この形にどんな意味があるのか、わかっていません・・・。

ヌルデの木は柔らかく、

加工しやすいという特徴があります。

ダイノコの他にも、

ケズリバナ(削り花)や

アーボ、ヘーボと言われるアワやヒエの穂を模したもの

そして臼や杵などをヌルデの木で作ります。

IMGP1436.JPG

写真は井川のアーボ

いずれも豊かな稔りを願って飾られる小正月の作り物です。

    

有東木では、小正月の朝、

小さなダイノコで、柿の木を叩きながら、

「ダイノコ、ショーノコ、成るか成らぬか

 成らにゃー 首を切ってチャーレ、チャーレ」

と唱える風習もありました。

     

さて、ダイノコやアーボ、ヘーボなどの作り物は、

小正月の前日に作って飾り付けるのですが、

ダイノコには、その日の夕方、お供物を供えます。

    

オクシズ井川地区のうち

小河内集落のお供物はハタキモチです。

IMGP1494.JPG IMGP1500.JPG

米粉を固めて作る、いわゆるシトギで、

米の古い食べ方を伝えるものとされています。

   

モチ米ではなくウルチの米を水に浸し、

乾いたところで臼と杵で搗きます。

IMGP1456.JPG IMGP1469.JPG

  

1回ではすべて粉にすることはできません。

フルイにかけて、何度も搗きなおし、

きれいな米粉になったところで、

今度は水を加え、こね固めていきます。

IMGP1482.JPG IMGP1485.JPG

IMGP1489.JPG IMGP1505.JPG

小河内では、小正月だけでなく、春秋の氏神さんのお祭りでも、

このハタキモチを作って、振舞うそうです。

生のままで食べても、焼餅にしても、美味しく食べることができます。

同じオクシズ地域内であっても、ところ変われば風習もさまざま。

皆さんの地域の小正月の過ごし方も、ぜひ教えてくださいね!