大川
藁科川の涼やかな流れと、緑ゆたかなお茶畑と歴史をたっぷり堪能。
藁科川最上流に位置しています。縁側でお茶を振舞うなどあたたかみ溢れた人情が、訪れる方々を癒してくれます。また、聖一国師の生家があり、静岡のお茶の歴史に触れることができます。
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過去の記事
大川大運動会2012 3段タワーの話
ほとんどの小学校の運動会では、組体操は6年生の種目だと思いますが、大川小では全校生徒で取り組みます。
そして毎年、上級生を中心に3段タワー(構成人数10人)に挑戦してきました。6年生の選抜メンバーで、より高度な技に挑戦する学校はあるでしょうが、大川小は児童の総力でのぞみます。年々児童数が減っていく中で、もう難しい、来年はできそうもないと何度も言われながら、つないできた恒例種目でした。
今年は、4年生以上全員と、3年生一人。背の高い子も低い子も関係なく、一人でも欠席したら完成しないタワーです。
当初の練習では、何度か失敗が続き、安全を優先して今年はやらない、となったそうです。上級生は顔を見合わせながら、何も言えなかったとか。(我が家の6年生も、その夜は体調が悪いと、夕飯も食べませんでした)
でも、やっぱりこのまま諦めたくない、こうしたらできるんじゃないかというアイディアを持って、勇気を出して訴えたそうです。先生もよく向き合ってくださり、一度やってみようということになりました。
その代わりに出された、6年生がもっとキビキビと取り組み、下級生を指導するという条件も、しっかりと当日まで守られたようです。
上の子はこう話してくれました。
「練習ではじめて立ったときにね、(一段目の)6人みんな、ばかニコニコ笑ってたよ」
「体育終わってからもルンルンで、イエーイってハイタッチしたりして」
下の子はこう話してくれました。
「2段目はね、あったかいんだよ。下からも隣からも上からも、がんばってる感じが伝わってくるんだ」
そんな話をききながら、本番の日を迎えました。
いよいよ3段タワーというとき、上級生の一人が スッと顔を緊張させ、ひとつ息をついたのが分かりました。下の娘が私を振り向いて、真顔でうなずきました。
最初にしゃがんだ姿勢で3段を作ります。一段目が肩を組んでしゃがみ、2段目があがるとき、隣の6年生が「大丈夫か」と気遣ってくれたそうです。いちばんチビの娘に形をあわせて、そこに力がかからないように踏ん張ってくれているのも見て取れました。
「せえの」1段目が立ち上がります。「せえの」2段目が立ち上がります。隣の子は高さを合わせて、膝を曲げて中腰です。
最後の笛でトップの女の子が横に手を広げると、拍手がわきおこりました。
小学生の3段タワーは、大川地区にとって、いわば希望なんじゃないかなと思っています。
限界集落といわれて、この先小中学校が存続するかどうか、もっといえば地域が維持できるかどうかも、難しいところです。
それでも運動会では、小学生が今年もタワーをつくり、中学生は応援合戦でエールをおくってくれます。
子どもは宝。宝は元気。オトナも負けちゃいらんないね。
演技を終えた小学生が、トラックを手を振りながら一周する姿を見ながら、そんなことを考えました。
6年生の娘はその日、遅くまで眠らずに、組み体操の話をしてくれました。『ばか笑顔』を交し合えた充実感と一体感で、眠れないようでした。そんな体験をさせてくださった学校に、感謝しています。先生方、ありがとうございます!
敬老会に参加しました(2012.9.9)
この時期に開催される 大川地区敬老祝賀会の行事で、大川小学校の児童と中学校の生徒は、毎年歌のプレゼントをしています。これを楽しみに参加して下さる方もいるらしく、「こんどはどんな歌を歌ってくれるだね」と話しかけられたことも。
今年の一曲目は「魔法のおまじない」という楽しい曲を、元気でコミカルな振り付けで歌いました。
元気出せ 元気出せ ○○ちゃん元気出せ
マホ まほうのおまじない 唱えれば平気さ
マハリクマハマハ ヒラケゴマゴマ
イナクタイブー ジョイダブ...
本番では、児童のおばあちゃんの名前を入れて「○○さん元気出せ」と歌いました。おばあちゃん方は、大喜びで手を叩いてくれました(^-^)
小中学校ともに、締めは校歌でした。
小中学生の数は年々減っているので、「全校でこれだけかね」と驚かれるのは毎年のことです。でも、自分が子どもの頃歌った校歌、自分の子どもが通っていたころに聴き慣れた校歌を、歌い継いでいるというのは、特に大川のような地区では大切なことだなあと感じます。うなずきながら、小さな声で一緒に歌ってくださる姿をみて嬉しくなりました。
またそのあとで、大川中学校校長の伊藤先生が(音楽がご専門なので)「小さい秋みつけた」「椰子の実」を朗々と歌い上げてくださいました。昨年に引き続き、こちらも楽しみにされていた方が多く大拍手でした(^-^)
さて、来週日曜日は、大川地区をあげての大運動会です。保育園・小中学校・地区をあげて準備に取り組んでいます。子どもたちは今日も、体操着と水筒をさげて「いってきまーす」
PTAとしても、今月末に通学合宿、資源回収を控えて忙しい時期です。でも子どもがいればこその忙しさを、大切に過ごそうと、敬老会で改めて思いました。
山間地区への移住に興味がお有りの方、、、「中山間地域空家バンク」をご存知でしょうか。大川地区でも、支援員さんのご努力とみなさんのご協力で、物件が出始めています。くわしくは、こちらのページをぜひご覧ください。
奥藁科ウェブの会ホームページには、大川地区の情報がたくさん紹介されています。
大川小学校ホームページでは、日頃の子どもたちの活動が詳しく掲載されています。ぜひごらんください。
2012夏から秋への畑
お借りしている畑をきちんと管理して、少しでも来年につなぐ種をとることは、今年の目標のひとつです。
先日やっと、赤紫蘇ジュースを作ったのですが、大きい株を残してあります。来年の種とりと、紫蘇の実の塩漬けを作るためです。
大川地区には「五色なんばん」という、美しい料理があります(冬になると、玄国茶屋などで売っています)。紫蘇の実と、細かく細かく刻んだにんじん、万願寺ししとうなどを混ぜ合わせて作ります。それぞれのお宅の味がありますが、今年は自分でも作ってみようと思っています。
八ツ頭(サトイモ)も白ゴマも、譲っていただいて植えました。八ツ頭は言われたとおり、根元にたっぷり「草をかけて」(敷いて)、雨のない時期にも水遣りをしっかりしたら、大きく育ってくれました。茎から芋がらを作るのも楽しみです。
白ゴマも、教えられたとおりに芯を摘み取って、熟すのを待っていますが、ここからが刈ったり、干したり手が掛かるらしい。「食べられるまでにするのは大変だが、やってみるか?」と笑ったおばあちゃんのご好意にこたえるよう、がんばりまっす。
そしてこの夏のメインは!!ジャジャーン
とうもろこしではなく、「たかもろこし」穂の部分を雑穀として食べるそうです。
昔から粉にひいて、そばがきのようにして食べたり、米粉と合わせて黒い餅を作ったりしたそうです。また、実をとったあとの穂でほうきも作れるとか。うまく作れたらまた記事にしたいと思うので、お楽しみに(^。^)
草取りも、後手後手で間に合わない我が家に、気持ちよく畑を提供していただいているSさん一家に感謝です。さて、秋まき野菜が待ってるぞー。
山間地区への移住に興味がお有りの方、、、「中山間地域空家バンク」をご存知でしょうか。大川地区でも、支援員さんのご努力とみなさんのご協力で、物件が出始めています。くわしくは、こちらのページをぜひご覧ください。
奥藁科ウェブの会ホームページには、大川地区の情報がたくさん紹介されています。
大川小学校ホームページでは、日頃の子どもたちの活動が詳しく掲載されています。ぜひごらんください。