大川
藁科川の涼やかな流れと、緑ゆたかなお茶畑と歴史をたっぷり堪能。
藁科川最上流に位置しています。縁側でお茶を振舞うなどあたたかみ溢れた人情が、訪れる方々を癒してくれます。また、聖一国師の生家があり、静岡のお茶の歴史に触れることができます。
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インターネットの力

「中山間地政策」「静岡」などのキーワードで検索していたら、偶然あるブログがヒットしました。どうやら大川地区の、しかも同世代の方が書いているらしいと気づいて、どきどきしたのを覚えています。ビンゴ!これは縁があるぞ!と思いながら、夢中で読みました。
そのブログを読み、リンクしていた別のブログを読み、リンクしていたホームページを開き・・・生きた情報、欲しかった情報が次々と入ってきました。今回の政策を、地元では本音としてどうとらえて、どんな話をしているのか(歓迎ムードが高く安心できました)。子育て世代の方々がどんな暮らし方をしているのか(専業農家、サラリーマン、町への通い、地元の付き合い等々)。学校や保育園での子どもの様子。子どもの習い事は現実的にどうしているのか、などなど。「あの家だったら自分も住みたい、という人もいて」などという記述には、そう思われているような物件ならば、という安心感もいただきました。
そういった自分たちの経験からも、ある地域に移住を検討する場合、インターネットは強力な助っ人だなと感じます。あのときあのブログに行き着かなかったら・・・見ず知らずの土地への不安感は格段に強かったはず。(後日同じキーワードで検索したらヒットしませんでした)
逆に言えば、より現実に即した、人間味のある情報を提供できる地域が、耳目を引くことも可能だろう・・・
移住が決まり、何度かメールもやり取りしました。ネット上での人間関係が現実のものとなって、日向でごあいさつできたときはうれしかったです。今後いろいろな方に、『静岡市社の里』ホームページをご覧いただいて、新しい人間関係が広がっていくといいなと思っています。
大川地区に興味をもたれた方は、こちらもご覧ください。
・奥藁科ウェブ・・・ | 地元若手有志による、地元の魅力発信ホームページ。作成中ですが、内容充実をめざしています。ブログ紹介のページもあります。 |
・静岡市立大川小学校ホームページ・・・ | 元気な子どもたちの様子をご覧いただけます。 |
日向に仲間入りしました。はじめまして・小学校校歌。
■ はじめまして・小学校校歌

驚いたのは、来賓席のPTA代表、議員さん、町内会長さん、そして児童の保護者などが、きちんと声高く歌っていたことです。講堂や体育館ではなく、音楽室での入学式です。一人ひとりの歌声がしっかり響き、全体にまとまっていました。
その地域に育ち、学校に学んだことを、この方々はみんな誇りにしているのだなという感動に包まれました。
私たち親も、娘と同様、大川地区の一年生です。
さて、その何日か後に、地元の子育て世代が一堂に会して、歓迎会を企画してくれました。にぎやかなバーベキューの席で、お腹いっぱい食べて飲んで、他所の子を抱っこしたり追いかけっこしたりしてすごしました。またお母さんたちとも、率直に大規模校・小規模校のよい点足りない点をどう考えているのかを、話すことができました。
その後、カラオケ施設のある店内で二次会を...となりました。マイクに興奮する子どもたち。そのうち、やんちゃな一年生たちが、幼稚園で歌った曲や、音楽の授業で習っている曲を歌い始めました。
「ねえ、校歌歌っていい?」「歌えるの?」「もう覚えてるもん!」
もちろんBGMなどありませんが、元気な子どもたちの声が響きます。大人たちはニコニコと手拍子を打ちます。なぜか掛け声も揃っていて、笑いがはじけます。
「もう一回歌う!」
夕方になって集まってきていた年配のお客さんたちも、カウンターに赤ら顔で座り、一緒になって手を打ちました。もちろんうちの娘たちも負けじと、覚えたことをアピールしています。
アカペラ校歌で世代を越えて盛り上がれるって、なんて素晴らしいんだろうと、またまた私は衝撃を受けてしまいました。
小学校の存在は、おそらく、「限界」と冠をつけられてしまう山間の集落にとって、砦なのだと思います。ここから先の小学校分校は、もうない。この歌声を絶やしてはならないという思いが、みなさんの中に強いのでしょう。
来たばかりでそんなことを思うのもおこがましいようですが、そのときつくづくと自分は何ができるんだろうと考えました。
新しいママ友の一人がこう話してくれました。「人が少ない少ないっていうけど、そう寂しいばっかりじゃないと思うんだよ。そういうところ、もっと知ってほしいんだよね」
私がこのように、市のホームページ上に文章を書く場を与えていただけることは、それ自体、ひとつの役割なのかなと思っています。
今後ともどうぞよろしく、お願いいたします。
■ 日向に仲間入りしました

地域に受け入れていただいて生活するためには、まず一番身近な組組織から知り、お付き合いさせていただくことが大切だと、まずアドバイスをいただきました。引越し前には旧年度の組長さんにご足労いただいて、ご一緒に一軒一軒をまわっていただきました。
あわただしい引越しの翌日にはさっそく、組長さんの奥様がたずねてきてくださいました。
「こんなことも分からないのか、というようなこともあると思いますが・・・」と話しかけたところ、
「いや、それがいいのよ」とすぐに返してくださいました。
今までの、慣行の中で安定してきた関係に、刺激になってくれることを楽しみにしている。こちらは「分からないことが分からない」のだから遠慮はなしね、と笑顔で話していただき、ホッとできたのを覚えています。
4月中旬には、組の歓迎会をしていただきました。(それもきちんと、大安吉日を選んだ日取りを設定されていることに驚きました!)
組内のお蕎麦屋さんの座敷にわいわいと集まり、持参のおかずを並べてつつきあいました。
「子供の声が聞こえてきてうれしい」「集団登校する姿がかわいらしい」そういっていただけるのが何よりですし、子どもたちもくすぐったく嬉しそうでした。
同姓の多いこの地区では、下の名前で呼び合うことが多いのですが、私もさっそく「名前+チャン」で呼んでいただけて感激しました(チャン付けされるほどの若手でもないですけれど!)。
お隣さんたちの顔と名前が一致して、おくさんたちともお話できて、楽しい一夜をすごせました。